【心温まる話】母の日にあげたロボット掃除機に、うちの母が名前を付けて可愛がってる件【実話】

今年の母の日、うちの会社で販売している「SwitchBotロボット掃除機」を母にプレゼント。最初はおっかなびっくりな感じでロボット掃除機に接していた母だが、その健気な姿に心打たれ、次第に打ち解けていった母とロボット掃除機。今では名前を付けるほど仲良しになったようだが、ある日突然ロボット掃除機がいなくなってしてしまい……。

登場人物紹介

母・はるみ(56歳)

長女・なつみ(27歳)

私。スマートホームデバイスを販売するブランド「SwitchBot社」に勤務。就職を機に実家を出て一人暮らしをしている。実家に帰る頻度は月1回程度。もっと節約するように、常日頃母から口をすっぱくして言われるが、節約は苦手なタイプ。今年の母の日に、社内モニターを募集していた「SwitchBotロボット掃除機」を母・はるみにプレゼント。

ロボット掃除機・小次郎

母が「小次郎」と名付けて可愛がっているロボット掃除機。今年5月に我が家へやってきた。始めは母との折り合いが悪かったものの、今では実の娘・息子以上に愛されている我が家の末っ子的存在。レーザー搭載で、丸いボディを機敏に動かし、健気にお掃除。高精度マッピングなどで賢い一面を見せつつ、コンセントを引きずっているのに気付かないドジっ子な一面も。

きれい好きでいつもしっかりしていた母

母が人に与える第一印象は「しっかりした人」という感じ。倹約家できれい好きで、掃除は毎日しないと気が済まないようなタイプ。私が小さな頃から、家はいつも母に磨かれてピカピカだった。無駄な出費はしない主義で、私が大人になった今でも、何か買うたびに母から「また無駄遣いして」と口を酸っぱくして言われる。そんなちょっと厳しい母だが、子どもたちの選んだ道は信じて陰ながら応援してくれるような優しい一面も。

実家は都心から東海道新幹線に乗って1時間ほどの場所にあるのだが、SwitchBotに入社するために私が実家を出た日も、先端技術とかITとか今どきの物にちょっと抵抗のある母が、「お母さん、IoTなんて分からないけど、なつみのこと応援してるよ」と言ってくれたのを今でも覚えている。

私は長女で、我が家は私と弟と妹の三人兄弟なんだが、今では三人とも実家を離れて一人暮らしをしていて、長期休みに帰省を終えて都心に戻る際、ふと見せる母の寂しそうな顔が、なんとも切なくて、いつも胸が締め付けられるような気持になるのは言うまでもない。

社内モニターを頼まれて……

きっかけは、新製品として発売される「SwitchBotロボット掃除機」の社内モニターを頼まれたこと。最近よく腰をさすりながら、日課である掃除を行なう母の姿が頭の中に浮かんだ。ちょうど母の日間近だったので、プレゼントとしてあげることに。5月の第2日曜日に届くよう配達の手配をし、その日に合わせて帰省の予定を立てる。実家に1本電話を入れて、母の日に帰省する旨だけを伝えて、あとはいつも通り過ごした。

迎えた帰省の日。週末だったこともあり、私は母の日の前日に実家へ向かった。久しぶりに帰省した私を母は父と二人で温かく迎えてくれ、その晩は私の大好物ばかりが食卓に並んだ。ちなみに母の手作りコロッケが出た。一人暮らしを始めると分かるが、コロッケなんて手のかかる揚げ物はそうそう手作りしたりするものではない。正月ぶりに食べる母の手作りコロッケは美味しいなぁなんて思いながら完食した。

夕飯の後、お風呂上りにリビングでスマホをポチポチしながら、見てるんだか見てないんだか、点けっぱなしになっているテレビを眺めていると、後片付けを終えて掃除を始める母の姿が目に入った。少しだけ前かがみになり掃除機をかけながら、しきりに腰をさすっている。

「お母さん、腰痛いの?」

「え?ん..........まぁね、昼間はなんともないんだけど、夜になると時々ね」

声がよく聞こえるように、掃除機を一旦停止しながら母をそう言った。

予想とは違う反応が返ってきた

宅配便は午前中に届く予定だったので、その日は早めに起きてそわそわしながら待っていた。たかがプレゼント、されどプレゼント。思いもよらず緊張している自分がいた。

「あんた、もう起きてきたの?いつも昼過ぎまで寝てるじゃない」

「うん、なんか目が覚めたから」

適当に返事をしてのらりくらりと躱し、コーヒーを淹れた。そうこうしているうちに昼も近い11時に。「まだかな」なんて思っている時にチャイムが鳴った。

「宅配便かしら」

身体を起こし玄関へ向かおうとする母を遮り、「私が出るよ」と言って一人玄関先へ。受け取ったばかりのロボット掃除機を手に、さっそくリビングへ。母がどんな反応をするのか、どんな顔をするのか、そんなことを考えながらリビングへ続く扉を開けた。

「あら、何そんな大きなの抱えて」

ロボット掃除機の入った段ボールを見た母の第一声はこれだった。私は包装を解きながら、会社で今度新製品としてロボット掃除機を発売すること、会社で社内モニターを募集していたので自分が応募したこと、これがそのロボット掃除機であることを、「母の日だから、お母さんにプレゼント」照れくさいその一言で締めくくりながら、取り留めもなく話した。状況を理解できていないような、なんとも言えない表情で母は私を見つめていたが、ようやく表れたロボット掃除機を目にして、こう言った。

「掃除機って、家にあるじゃないのよ」

まぁ、掃除機という括りで言えばそうなんだが、これはロボット掃除機なのだ。水拭きと吸引が同時に行なえるから掃除機をかけた後にモップ掛けをする必要がないこと、スケジュール設定で毎日決まった時間に掃除をするよう出来るから掃除の負担が大幅に減ること、私は母にロボット掃除機がどんなに便利か、使い方と併せて一通り説明した。まだまだピンと来てない母に、百聞は一見に如かず、実際に使って見せることにした。

「この機能は自動マッピングって言って、最初の一回の掃除の時に家の間取りを全部スキャンして自動で記録してくれるの。次回からは、掃除したい部屋だけ指定して掃除することもできるし、リビングは水拭きありで畳の部屋は吸引だけとかいろいろできて便利なんだよ」

そんなことを説明するうちにロボット掃除機はどんどん部屋の掃除を行ないながら、間取りのマッピングデータを作成していく。その様子には母も目を丸くしていた。

「ほら、作成したマッピングデータとかロボット掃除機が掃除したルートとかはスマホから見れるから。心配だったらスマホからしばらく見守っててもいいし」

「そんなこと言ったって、大きくて場所も取るし、第一ぶつかったりしないのか心配で気が気じゃないよ。やっぱり自分で掃除した方が……」

「レーザーセンサー搭載だからぶつからないよ。玄関から落ちたりもしないし。どうしても心配だったらこうやって禁止エリアを指定したりできるから」

私は実際に操作してみせた。母は高機能さに感動しているようではあるが、やはり今一つ納得はいかないようだ。結局母は「掃除くらい自分でする」の一点張りだった。想像していた反応が返ってこなかったので肩透かしを食らった気分だったのと、帰りの新幹線の時間もあるから実家を後にした。

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新幹線で考えるのはいつも家族のこと

帰りの新幹線では、いろんなことを思い出していた。仕事に夢中で最近ではあまり実家に帰らなくなっていたし電話の回数も減っていた。母からは朝の「おはよう、頑張って」から、夜の「先に寝ます、体に気を付けて」まで、他愛のないメッセージが変わらず毎日何通も入っていたが、それに時たま返事をしたり、用事のある時に電話をかけたりするだけで、あまり積極的に交流を図っていたとは言えない。

それは妹や弟にも同じことが言えただろう。たまに連絡をくれる父が「3人ともあまり連絡よこさないから、母さん寂しがってるぞ」としきりに言っていた。昭和を生き抜いた母と、令和を駆け抜ける私たちでは話が合わないことも多い。子どもたちが巣立った後だから、母は母なりに父と二人でセカンド人生を謳歌している。

「でもこの前、お母さんIoTについて勉強してるって言ってたな」

私のためだろうか。私と少しでも共通の話題を作るためだろうか。くすぐったいような切ないようなそんな気持ちになった。そういえば帰りの新幹線はいつも家族のことばかり考えてるな……。そんなことをぼんやり考えながら、車窓に揺られウトウトと眠りについた。

最初は反発していた母にだったが……

翌週末、相変わらず「自分で毎日掃除してるんだから、使う必要性がない」と言い張り、未だロボット掃除機を使っていない母に電話をかけた。

「とにかく、会社のモニターになったんだから、使わないと私が困っちゃうの!部屋の一角しかスペースは取らないし、使ってみてどうしても要らなかったらそれでいいから!」

そう言って母を説得し、母も渋々納得した。母は一度こうだと思ったらなかなか聞かないような頑固な一面がある。正直あまり期待はしていなかった。そんな母に変化が現れたのは、約2週間後のことだった。その日、久しぶりに母からあの日以来になる電話がかかってきた。珍しいな、なんて思いながら電話を取る。電話口からは陽気な母の声が聞こえてきた。「元気にしてる?」なんて他愛のない話もそこそこに、母は言った。

「あのロボット掃除機だけど、思ったより良いわね。音も静かだし、お洗濯物干している間にお掃除が終わってるのってなかなか快適だわ。しかも、意外と綺麗になるもんなのね。」

ロボット掃除機の話をする母は、心なしかどこか楽しそうだ。その様子に私もホッと胸をなでおろす。自分の働いている会社の新製品を母が楽しそうに使う、それがなんだか誇らしかった。

「他におすすめの機能とかあったら、教えてよ。あんたの仕事が暇なときで良いから」

そういって母は電話を切った。それをきっかけに、私と母は「ロボット掃除機のことを話す」という名目で、ちょくちょく連絡を取り合うようになった。

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小次郎って……?

次の帰省はお盆休みの時だった。妹や弟も帰ってきているため、久しぶりに家族全員が揃う。仕事帰りにそのまま新幹線に乗って帰ってきたので、その日はそのまま眠り次の日の朝を迎えた。朝、母に起こされ目が覚める。時計は見ていないがまだまだ早い時間だということは分かった。

「せっかく家族が揃ってるんだから、朝ごはん食べなさい」

時計を確認すると、朝9時過ぎだった。リビングに行くと、同じように眠そうな顔をした妹と弟がすでにテーブル前にいた。

「もう!あんたたちが帰ってくると、部屋が一瞬で散らかってしょうがないわ。あとで小次郎に掃除してもらわないと」

小次郎?空耳だろうか、小次郎とは誰なんだろう。家政婦……?いやいや、あの倹約家の母がそんなものを利用するはずもない。眠い頭で考えるのも面倒だったので、早々に忘れて朝ごはんを掻き込んだ。午後になり、リビングで妹や弟とテレビを見ていると(父は昼寝中)、母がやってきた。

「小次郎~、お掃除よろしくね」

母は壁に向かって話しかけている。弟と妹が心配そうに母を見つめた。やはり空耳ではなかった。母は確かに「小次郎」とやらに話しかけていた。

「清掃を開始します」

皆の心配をよそに、突然声が高らかに響いた。

「え、お母さん、小次郎って?」

「何よ、ロボット掃除機ちゃんのことだけど。散らかすばかりのあんたたちと違ってとってもお利口さんなのよ。毎日お掃除頑張ってくれるし、一生懸命だし、お母さん小次郎のおかげで毎日すごく助かってるの」

弟が出来たと思ってちゃんと仲良くするのよ、と母は言い捨てて洗濯物を干しに行った。母が褒めた直後にも関わらず、小次郎はマットを引きずったまま掃除を始める。ちょっとおっちょこちょいな一面もあるが、たまの帰省にも家事は母に任せきりな私たちに比べれば、小次郎の方が断然「お利口さん」なのだろう。やれやれ、嬉しさの混じるため息を吐きながら、私は小次郎が吸い込んでしまったマットをそっと外してあげた。

小次郎が家出!?

シルバーウィーク真っ只中、私は再度帰省。会社のモニター期間が終了したため、統計データを解析するためにロボット掃除機を一旦会社へ連れて帰る必要があるからだ。実家に到着し、母と掃除中の小次郎が出迎えてくれた。

「あら、お帰りなさい」

「水拭きを開始します」

次の日に予定があったため、その日はとんぼ返りの予定。夕飯を済ませたら帰ることを伝え、父や母と取り留めもない話をしながらゆっくりと過ごす。その日の夕飯はすき焼きだった。新幹線のチケットは「22:32」の最終列車で取っていたため、帰りは遅い。母は先に休み父が車で駅まで送ってくれた。父の車にロボット掃除機を積み込む。母にひと声かけようとも思ったが、大したことではないし、母はお風呂に入っているようだったので、やめた。その日はそのままロボット掃除機を持って帰京した。

明くる朝、けたたましい目覚まし......ではなく母からの電話で目が覚める。時計を見るとまだ8時にもなっていない。随分と早い時間だなと思いながら電話に出ると、開口一番、母の叫び声が聞こえてきた。

「なつみ!大変なの。小次郎がいなくなっちゃったの」

小次郎……?誰やねん。ぼんやりとした頭で思考を巡らしていると、母が続けざまにまくし立てる。

「小次郎が家出しちゃったのよ!どこにもいないのよ」

そうだった。小次郎は母がロボット掃除機につけた名前であることを思い出した。

「お母さん落ち着いて、小次郎なら私が連れて帰っただけだから」

私は、小次郎のモニター期間が終了したこと、一旦会社の方で回収して統計データを解析すること、しばらくしたらまた母に小次郎を返すことを説明した。「ひと言もないなんてひどい」と母はしばらく怒っていたがどうにか納得してくれた。電話を切ったあと、私は小次郎が母の元へやってきてから、今日までの日々について断片的に思い出し、感慨深い気持ちになった。あの母が、今ではこんなに小次郎と仲良くなるなんて思ってもみなかったのだ。

以降母は、小次郎はまだ帰ってこないのかと数日おきに電話をよこしたのは、言うまでもない。

後日談

しばらくして、小次郎は母の元へ返された。小次郎がいない間、毎日の掃除が大変だったらしく、何よりも寂しさが大きかったようで、母はとてもうれしそうだった。そこまでロボット掃除機を気に入ってくれて私もSwitchBot社員としてとてもうれしい。実家で健気に掃除してちょこまか動き回る小次郎を、今は家族皆で温かく見守っている。小次郎はもう、家族の一員だ。

「小次郎が来てから、腰痛が良くなったのよ。もううれしくてお向かいの松田さんにも勧めちゃったわ」

松田さんとは我が家の差し向かいに住んでいる奥さんで、母とは井戸端会議仲間だ。どうやら腰痛が良くなった秘訣を聞かれて、小次郎の話をしたらしい。

「松田さんね、もともと機械はあんまり得意じゃなくて、ずっとロボット掃除機に手が出なかったんだけど、最近息子さんに頼んであんたのとこのロボット掃除機、買ったみたいよ」

母はそう楽しそうに話した。私はふと、松田さんのとこの掃除機はなんて名前だろう、なんて考えた。

進学や就職を機に上京する若者は多い。子育てを終え、実家に残される父母世代は突然やって来る静寂に、たまらない寂しさを感じるだろう。心に穴が空いたような、脱力感に苛まれる人だっている。そんな時、SwitchBotのIoTデバイスが、私たちに代わって実家の家族を見守ってくれたら、私たちの手足に代わり家事の負担を減らしてくれれば、そう願わずにはいられない。また、今回の出来事は、SwitchBot製品が家事の負担を軽減するだけではなく、私たちに代わり父母に寄り添い、心の隙間を埋めてくれる存在になり得ることを実感した一件だった。

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