冬は暖房器具による製品事故が増える季節です。特に11月から2月といった冬場には暖房器具による火災事故が増加しています。本記事で紹介するのは、SwitchBotプラグミニとSwitchBotボットの安全な使い方についてです。これら2製品については、推奨されている使用方法と推奨されていない使用方法がございます。
SwitchBot製品は既存の電化製品にスマート機能を後付けで付与できるスマートホームデバイスですが、電熱器への使用は推奨しておりません。ご自宅や旅行先、出張先で安全にご使用いただくため、使用前に必ずご確認ください。
SwitchBotプラグミニの使用例

SwitchBotプラグミニは、プラグに接続し、押しボタンやスイッチタイプの電気製品を遠隔操作できるようにするスマートホームデバイス。Bluetoothチップが搭載されているため、WiFiがない環境下でも普通の家電を簡単にBluetooth接続でスマート化できます。(*設定時WiFiへの接続が必要です)そのため、製品をWiFi接続するSwitchBotハブミニも必要ありません。
電源や電源タップにSwitchBotプラグミニを装着し、コンセントを挿し込むだけで時間を起動条件としたオートメーション化ができる点もメリットの一つ。この機能を利用すれば、タイマー機能がない家電、もしくは壊れた製品のタイマー機能を復活させることもできます。
*SwitchBotプラグミニは日本国内での使用を前提とし設計された製品です。国外でのご利用はお控えください。
SwitchBotプラグミニで推奨される使用例
1.扇風機/テレビ
2.フロアランプ/ライトストリップ/テーブルランプ/ベッドサイドランプ
3.水槽/カメラ
4.コンピュータ本体
5.スマートトイレ
6.冷蔵庫
7.洗濯機
8.加湿器
9.コーヒーメーカー
10.10A、1500Wまでの小型電気機器
使用が推奨されている電化製品であっても、原則目の届く範囲でご使用ください。

SwitchBotプラグミニで推奨しない使用例
原則、熱を発する電熱器のコンセントをSwitchBotプラグミニに挿し込む行為は推奨されていません。火災や火傷の原因となりますので、こたつや暖房器具など高温になる可能性のある電化製品での使用は控えてください。電気暖房機器は火を使わないため一見安全なように思えますが、可燃物がヒーター部分に接触して火災に発展するケースも発生しています。十分ご注意ください。
1.ホットカーペット、電気毛布
2.電気ストーブ
3.こたつ
4.電気・石油・ガス・オイル・オイルフリーファンヒーター
5.給湯器・ガス瞬間湯沸器・石油給湯機
6.炊飯器
7.産業用ファンなど
直接コンセントを挿し込まない場合でも、SwitchBotプラグミニは、火のそば、暖房機器のそば、こたつや布団の中などでは使用しないでください。濡れた状態での使用は火災や火傷などの原因となります。また、SwitchBotプラグミニを分解したり改造したりする行為もお止めください。最後に、雷が発生した際SwitchBotプラグミニに触れると感電や怪我につながる恐れがあります。
SwitchBotボットの使用例
SwitchBotボットは、物理的なオンオフ型のスイッチやトグル型のスイッチを突出したアームで操作できる、指ロボットです。コーヒーメーカーやPCなどリモコン家電ではない製品のオンとオフのプロセスを自動化できます。
また、手を滑り込ませるのが難しい位置にあるスイッチ操作をアプリや音声でコントロールできるというメリットも。付属の両面テープでスイッチ部分に取り付け、SwitchBotボットアプリにBluetooth経由でリンクさせるだけで、普通のスイッチがスマート化されます。
*SwitchBotボットは室温0〜55°、湿度20〜85%の環境下で使用してください。本体を水に浸したり、丸洗いする行為も禁止されています。

SwitchBotボットで推奨される使用例
1.コーヒーメーカー
2.電気/照明/壁スイッチ
3.お風呂のスイッチ
4.空気清浄機
5.コンピュータ
6.ガレージドア
SwitchBotボットで推奨しない使用例
1.電気・石油・ガス・オイル・オイルフリーファンヒーター
2.呼吸器といった命にかかわる医療機器
3.その他電化製品
SwitchBotボットは、熱を発したり温度を上げることを目的とする電化製品には使用しないでください。特に、ファンヒーターやこたつなど、偶発的なスイッチのオンオフが事故につながるような製品への利用は推奨されていません。
また、経済産業省は、下記のような場合は暖房製品の使用を中止するよう呼びかけています。
- スイッチを入れても動かない
- スイッチを切っても止まらない
- 動いたり、止まったり、動きがいつもと違う
- 運転中に異常な音や振動がする
- 変なにおいがしたり、煙が出たりする
電化製品は本質的に常に火災や事故のリスクをはらんでいます。経済産業省による「製品安全ガイド」ではリコール対象となった製品の一覧を開示していますので、家庭内の製品が対象となっていないか、定期的に確認するようにしましょう。リコールの対象製品であれば、事業者が無料で回収や修理などを行っています。
暖房器具を日常的に使用する際の注意点
暖房器具を日常的に使用する際は、下記の点に注意しましょう。
- 可燃物と接触しないように距離をとる
- 暖房器具を使って衣類を乾かさない
- 就寝時や外出時はプラグをコンセントから抜く
- 電源コードの破損がないか確認する
- 電源コードは踏んだり引っ張ったり折り曲げたりしない
- 定期的に暖房器具の掃除を行い埃を取り除く
- リコール対象商品でないか確認する
SwitchBotと冬の暖房器具に関するQ&A
SwitchBot製品を使った温度や湿度をトリガーとした家電のオートメーション操作は非常に便利ですが、暖房器具への使用は推奨しておりません。たとえ電源をオフにしていてもトラッキング火災が発生する可能性もあります。推奨されている製品と推奨されていない製品を使用前に必ず確認した上でお使いください。
SwitchBotプラグミニはホットカーペットに使えますか?
ホットカーペットへの使用は推奨しておりません。また、古い配線器具は火災の原因になりますので、定期的な点検が必要です。
SwitchBotプラグミニは電気毛布に使えますか?
電気毛布への使用は推奨しておりません。事故や怪我の原因となりますので、ご使用はお控えください。
SwitchBotプラグミニは炊飯器に使えますか?
炊飯器への使用は推奨しておりません。給湯器への使用も推奨されていませんのでご注意ください。
SwitchBotプラグミニはオイルヒーターに使えますか?
オイルヒーターを含む電熱器への使用は推奨しておりません。
SwitchBotボットはファンヒーターに使えますか?
ファンヒーターへの使用は推奨しておりません。同じくSwitchBotプラグミニでも使用をお控えください。
まとめ
SwitchBotプラグミニとSwitchBotボットは便利なスマートホームデバイスですが、熱を発する電気機器や10Aを超える電化製品への使用は推奨しておりません。遠隔操作やスケジュール設定によるオートメーション操作もお控えください。
SwitchBot製品の使用にかかわらず、暖房器具を使用する際は日頃よりメンテナンスを徹底し使用上の注意を守ることが大切です。SwitchBotプラグミニとSwitchBotボットを使用する際は推奨されている使用例を確認し、目の届く範囲でご利用ください。
SwitchBotプラグミニとSwitchBotボットの注意点や免責事項は下記リンクからもご確認いただけます。