クーラーをオンにしているのになぜか暑い…そんなときは湿度が高く不快感を生み出しているかもしれません。湿度は肌感覚で知ることが難しいですが、私たちの健康に大きな影響を与える重要な要素。湿度について知ることは、乾燥から体を守ったり、カビの発生を防いだりするのに有効です。本記事では、湿度の基礎知識をわかりやすく解説するとともに、SwitchBotがリリースしているスマート機能付き温湿度計について紹介します。

湿度の基礎知識を簡単にわかりやすく解説
湿度とは、空気中に含まれる水分量(水蒸気)の値のこと。湿度は「%」「g/m3」「kg/kg」など、一つの単位で表せるものではありません。ここが湿度を難しく複雑にしている原因です。ここでは、湿度の基礎知識をわかりやすく解説します。
相対湿度と絶対湿度とは
相対湿度は部屋の温度や圧力によって変化する湿度のこと。一般的に天気予報で用いられる「湿度〇〇%」というときは相対湿度のことで、水蒸気分圧と、飽和水蒸気分圧の比を単位「%」で表します。相対湿度は期待中の水蒸気圧と飽和水蒸気圧の比を100%で表しています。
一方絶対湿度は気体の単位体積中(1m3)に含まれる水蒸気の質量(g)のことで、[kg-水蒸気/kg-乾き空気]で表します。人間の感覚に影響を及ぼすのは絶対湿度です。ただし空調業界では水蒸気以外の空気1kgに対し、何kgの水蒸気が存在するかを表した混合比のことを絶対湿度と呼びます。
水蒸気分圧とは
水蒸気とは湿度のこと。水蒸気分圧とは1気圧(1atm、760.00mmHg、101.325kPa)の空気を構成する空気と圧力のうち、水蒸気の圧力のこと。水蒸気分圧のうち飽和状態になったものを「飽和水蒸気圧」といいます。
飽和水蒸気圧とは?
飽和水蒸気圧とは、空気が限界まで空気を含んだ飽和状態のこと。飽和状態の水蒸気の量を「飽和水蒸気量」といい、1m3の空気に何gの水蒸気が含まれるかで表します。飽和水蒸気圧の値は温度や圧力によって変化し、0度以下で水と共存する場合もしくは氷と共存する場合により飽和水溶気圧の値は同じではありません。
水蒸気圧とは
水蒸気圧とは、大気中に存在する水蒸気が加える圧力のこと。水が水蒸気に変化する際、その量には限界があり、その限界値を「飽和水蒸気圧」、そのときの水蒸気が加える圧を「水蒸気圧」といいます。
露点温度とは
露点温度とは、冷却された気体に凝結が起こる温度のことです。凝結とは言い換えれば結露が発生することで、空気中の水分量を表した温度ともいえます。露点温度はセルシウス度もしくは華氏で表されます。
霜点温度とは
霜点温度とは、気体の水蒸気圧に対して氷の飽和水蒸気圧が等しくなる温度。例えば物体を0°以下に冷却すると物体は空気よりも温度が低くなるため、水蒸気が水から氷へと変化し物体の表面に霜ができますが、この霜ができる温度が「霜点温度」です。
湿球温度とは
湿球温度とは気体と蒸気の物理的な特徴を示す温度の一つ。水滴を空気中においたときに水滴から水が蒸発し、潜熱によって水滴の温度が空気の温度より低くなるときの温度を指します。
おすすめ!SwitchBot温湿度計プラスの特徴
SwitchBotが販売する温湿度計には、
・SwitchBot温湿度計
・SwitchBot温湿度計プラス
の2種類があります。SwitchBot温湿度計はディスプレイサイズが2.1インチであるのに対し、SwitchBot温湿度計プラスは3インチ。また、SwitchBot温湿度計プラスは快適指数を3段階で表示する機能があり、温湿度のデータ保存も2倍の68日になりました。
今回は、上位版であるSwitchBot温湿度計プラスの特徴を解説します。
スイス製の高精度センサーを搭載だから正確
温湿度計で最も大切なのは精度。SwitchBotならスイス製の高精度センサーを搭載しているため、0.1℃の温度差、1%RHの湿度差を感知できます。温湿度の状態は数値だけでなく顔マークでも確認できますので、数値に関する知識がないお子さんでも視覚的に温湿度状態を確認できるでしょう。
お部屋の温湿度は4秒ごとに記録。ハブデバイス兼スマートリモコンであるSwitchBotハブミニと連携すれば、温湿度のデータを4秒ごとに取得してWiFi経由で永久に保存できます。データは1分間隔でローカルストレージに保存され、グラフ化して自由にエクスポートできますので、温湿度計のデータから防寒対策の計画を立てたり、家族やペットの体調を留意したり、生活の質を上げることができます。ローカルストレージへの保存期間は最長68日間です。
※表示されるのはその時点の湿度であり、観測した期間の平均湿度ではありませんので、ご了承ください
温度や湿度をトリガーとしたアラーム機能付き

SwitchBotハブミニを導入することで、SwitchBotアプリで温度や湿度をあらかじめ設定すると、設定値を下回ったり上回ったりした際にアプリで通知を受け取れます。温湿度管理をしっかりしておきたい赤ちゃんのいるご家庭、ペットのいるご家庭に便利な機能。SwitchBotハブミニを使ってWiFi経由で温湿度計プラスを接続すれば、Bluetoothの接続範囲を超えて外出先からお部屋の温湿度を確認できます。温度をトリガーとしたスマートデバイスは多いですが、湿度もトリガーにできるスマートデバイスは多くありません。
普通の温湿度計を超える便利さ!スマート機能付き

温湿度計は、画面を覗き込んで温湿度を確認するだけだと思っていませんか?SwitchBotの温湿度計プラスはスマート機能付きだから、アプリとつないで温度を確認したり、スマートスピーカーと連携して音声で湿度を確認したり、他のスマートデバイスと連携して温度が28度になったらエアコンをつける、湿度が40%を切ったら加湿器をつける、といったオートメーション操作もできます。スマート機能とはスマートフォンと連携できる機能のこと。BluetoothでコンパニオンアプリとSwitchBot温湿度計プラスを連携できるだけでなく、WiFi経由で別のSwitchBot製品と連携することもできます。
SwitchBot温湿度計プラスを使うメリット
SwitchBot温湿度計プラスは、温湿度と快適指数が一目で分かる、スマート機能付きの温湿度計です。ここでは、SwitchBot温湿度計プラスならではのスマート機能の活用法をお伝えします。
Amazon AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーと連携できる

Amazon AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーと連携すれば、音声で温湿度を確認することも可能です。また、事前に温度や湿度を設定しておくことで、一定の温湿度に達した際、スマートスピーカーを通じて通知を受け取ることもできます。
また、AppleWatchやスマホのウィジェットに対応している点も魅力の一つ。お部屋にいなくても遠隔で温湿度が確認できますので、赤ちゃんやペットのいる部屋の温湿度を確認するのに便利です。温湿度、特に湿度は体感で判断することが難しいため、きちんと数値として確認しておくと体調管理の質が高まります。
*Amazon Alexaは温度のみの確認に対応しています。
SwitchBotの他製品とリンクさせてカスタマイズできる

温度や湿度をトリガーとして複数のスマートデバイス群のオートメーション操作ができる点も、SwitchBotの温湿度計プラスのメリット。SwitchBotハブミニを使ってSwitchBotの製品同士をリンクさせ、アプリやスマートスピーカーで一括操作ができます。
例えば室温が20°になったら暖房器具をオンにし、同時に加湿器をオンに、湿度が40%を切ったらアプリで通知がくるように設定、なんて温度を起動条件にした操作も可能です。また、定型ルーティーンとして複数のアクションを音声操作することもできます。「ただいま」の定型アクションとして、部屋の電気と暖房器具をつけ、カーテンを閉める、といったアクションの自動化も簡単。
SwitchBotは後付けのスマートデバイスなので、普通の家電を後から簡単にスマート化できます。後付けなのでいざという時のために手動という選択肢も残せますし、設置工事も一切必要ありません。加湿器や掃除機などの生活家電から指ロボットやスマートタグなど生活を便利にするデバイスまで揃っていますので、組み合わせを自由にカスタマイズできます。
SwitchBotハブミニを使って遠隔操作も
SwitchBotハブミニはスマートリモコンとしての機能とスマート家電群をWiFi経由で取りまとめるハブデバイスという2つの役割を持ったスマートデバイスです。SwitchBotハブミニを導入すれば、外出先からお部屋の温湿度を確認できます。夏の蒸し暑さ対策や冬の結露対策、花粉症や鼻炎対策にも役立つでしょう。また、SwitchBotアプリには120台までSwitchBotの温湿度計プラスを登録できますので、アプリ1つで複数のお部屋の温湿度が確認できます。
SwitchBot温湿度計は絶対温度に対応する予定です
物理学的に温度とは、分子の振動の度合いのこと。温度はセルシウス温度と絶対温度に分けられます。
セルシウス温度とは、1気圧のもとで氷が溶ける温度を0℃、水が沸騰する温度を100℃と定めた温度。セルシウス温度は水の状態に注目した日常で使うことを目的とした便宜上の温度です。一方、絶対温度とは別名「熱力学温度」と呼ばれ、理想気体の熱膨張により定められた温度のことで、物質の種類に左右されません。
今までSwitchBotはセルシウス温度にのみ対応していましたが、今後は絶対温度にも対応する予定です。さらに温湿度の管理の幅が広がりますので、最新情報のアップデートをお待ちください。
湿度に関するQ&A【5分で解決】
温度は肌感覚で寒い、暑いなどが判断できますが、湿度は温湿度計で確認しなければ分かりません。湿度に関する知識を身に付けることで、少しでも湿度に対する意識を高め健康管理に役立てていきましょう。
湿度は何パーセントから不快ですか?
一般的に70%を超えると不快に感じる人が多くなるようです。90%を超えるとほとんどの人が不快感を感じ、汗の発汗がうまく機能しなくなります。発汗がスムーズにできないと血液の循環が滞り、体が冷えることで頭痛や肩凝りを引き起こします。
湿度が高いのは何パーセントからですか?
60%を超えた場合、不快感が生まれたりカビや雑菌が発生したりします。また、髪の毛に水分が入り込みクセやうねりが現れるのも湿度50〜60%の頃からです。湿度が高ければ高いほど、気温が同じでも蒸し暑く感じるようになります。
湿度100%とはどういう状態ですか?
湿度100%とは、水分がそれ以上蒸発しない状態のことです。これは絶対湿度ではなく相対湿度で、空気中の水蒸気の量が飽和水蒸気と同じ量であることを意味します。ちなみに、雨が降っているからといって湿度が100%であるとは限りませんので注意しましょう。
湿度が0%になるとどうなりますか?
基本的に、自然界で湿度が0%になることはありえません。1971年に屋久島で湿度0%を観測したことがありますが、正確には湿度0.4%の観測値が四捨五入されたものでした。湿度が0%になると、呼吸をするだけで水分が奪われ、脱水症状が引き起こされます。
夏と冬の最適な湿度は?
夏の最も快適な湿度は、室温が28~30℃の場合50〜60%ほど。冬の場合は、室温が18~20℃であれば湿度平均は45〜60%ほどが最適です。ちなみに「労働安全衛生法」では会社の湿度を40〜70%に設定するように記されています。
まとめ
本記事では、露点温度や霜点温度といった基礎知識から、湿度100%や湿度0%とは?といった湿度の雑学まで解説しました。湿度を快適に保つことは風邪やウイルスから身を守るだけでなく、気持ち良く過ごし周りの人とより良い人間関係を保つことにもつながります。まずはSwitchBotの温湿度計を使って、見えない湿度を見える化することから始めませんか?もしかしたら「なんとなくの不調」の原因が湿度にあることが発見できたり、ペットが眠りにつきやすい温湿度を見つけられたりするかもしれません。SwitchBotと一緒に、ぜひスマートで快適な近未来生活を始めましょう。

SwitchBot 温湿度計プラス

SwitchBot 温湿度計