LEDの歴史は古く、1962年に赤色LEDが発明されたことを皮切りに、日本では1990年代に急速な広がりを見せました。LEDシーリングライトを店頭やネットで探していると「調光調色」「3200lmタイプ」なんて言葉を目にしますよね。「演色性」「定格光束」など、ライトの基礎知識、きちんと説明できますか?本記事ではスマート機能付きシーリングライトを販売しているスマートホームデバイスブランドSwitchBotが、LEDシーリングライトの基礎知識を徹底解説します。

LEDシーリングライトとは
シーリングライトとは、天井に付いている丸型や角型の配線器具を使ってライトを電源に接続できる照明の総称。リビングや寝室など場所を問わず使用でき、LEDの場合は明るさを調節できることから、低ワット数の照明器具を部屋の中に分散させる多灯分散照明にも向いています。
寿命が長いLEDライトが主流
近年シーリングライトは蛍光灯ではなくLEDが主流です。LEDとは「Light Emitting Diode」の略で、光る半導体のこと。トランジスタやICなどの半導体と同じ仲間で、LEDチップと点灯回路で電気エネルギーを光に変えることで発光しています。1960年代に赤色と黄緑色のLEDが開発され、1996年に白色LEDが開発されてからは急速に実用化が進んでいきました。LEDは寿命が長いことが特徴で、定格寿命40,000時間タイプのLEDであれば、1日10時間点灯したとしても、約10年使用できます。
シーリングライトならLEDでも明るさがまんべんなく広がる
シーリングライトなら天井に吊して使用するため、部屋の中をまんべんなく照らすことができます。主光源としても間接照明としても使える点は、LEDシーリングライトの大きな特徴だといえるでしょう。LEDシーリングライトなら、光のムレがなく、手先までしっかりと照らしてくれます。
LEDシーリングライトに関する用語解説
LEDシーリングライトを購入したのに、想像と実際の見え方が異なる…というのはよくある失敗です。少しでも購入前と購入後とのギャップを少なくするために、LEDシーリングライトに関する用語はしっかり理解しておきましょう。
LEDシーリングライトに関する用語①色温度(K : ケルビン)
色温度とは、温度に応じて変化するという色の特性を活かして、色を数値化した温度のことです。LEDライトの場合、特に白色LEDの光源色を表す時によく使われます。

単位は「K(ケルビン)」で、ケルビン値が低いほど暖色系に、ケルビン値が高いほど寒色系の光を発します。
ローソクの火 | およそ1900K |
白熱電球 | およそ3000K |
満月 | およそ4000K |
白色LED電球 | およそ5000K |
曇り空 | およそ6000〜6500K |
晴天 | およそ12000K |

白色LED電球はおよそ5000Kです。これよりもケルビン値が低い場合は温かみのある色合いに、ケルビン値が高い場合はより青味を感じやすくなります。ちなみに同じ条件下で使用した場合、ケルビン値によらず消費される電力は一定です。
LEDシーリングライトに関する用語②演色性(Ra : アールエー)

色はその光源によって同じものでも見方が変わります。この性質が「演色性」です。「演色性が高い」とは色の見え方が自然光と近いことを表し、一方で「演色性が低い」とは色そのものに忠実ではなく本来の色とは違う色に見えることを表します。
「Ra」という評価数はJIS(日本規格協会)によって定められました。演色性は光源から光が物体に照射され、そこから反射された光を指します。色温度と演色性は似ていますが、色温度は色を数値化したもので、演色性は光が当たったときの見え方を評価したものです。
LEDシーリングライトに関する用語③全光束(lm : ルーメン)
全光束とは「lm(ルーメン)」で表される、光の明るさを表した値です。光の物理エネルギー量を分光視感効率と最大視感効果度に基づいて評価しており「光束」とはLEDライトから放出される光の量を表しています。
ルーメンは値が大きくなればなるほど明るくなります。「W(ワット)」と混合されがちのルーメンですが、Wは消費電力のことで、明るさではありません。ちなみに一般白熱電球からLEDライトに買い換える場合、20W相当ならおよそ170ルーメン、100W相当ならおよそ1520ルーメンになります。
LEDシーリングライトに関する用語④定格光束(lm : ルーメン)
定格光束は「器具光束」とも呼ばれており、LED照明器具から放出される初光束のこと。「光束」とは光源から1秒間に照射される全方向の光の量です。商品には「2000lmタイプ」「10000lmタイプ」などと表示され、リモコンで光束が調整できるタイプもあります。「全光束」とは光の放射の方向は関係なく、光源から発せられる光の総量のことです。一方「定格光束(器具光束)」は器具の形状、反射・吸収特性などを考慮して計測される光源から発せられる光の総量を指します。
LEDシーリングライトに関する用語⑤配光
配光とは照明器具からどの方向にどれくらいの光が広がるかを示したものです。一般的に全ての方向に照らす「全配光」と半円状に照らす「広配光」に分類されます。また、同じ「広配光」でも蛍光灯とLEDでは光の広がり方は同じではありません。LEDは蛍光灯よりも光の直進性が高く、蛍光灯よりも光がその場にとどまりやすいため、間接照明としておしゃれな演出ができるのも魅力の一つです。
LEDシーリングライトの主な機能
ここでは、知っておくと便利なシーリングライトの主な機能を紹介します。
リモコン操作機能

近年LEDシーリングライトのほとんどが、リモコン付属製品として販売されています。万が一リモコンが付いていないタイプでも、リモコンは後付け可能です。リモコンを使うことで手元だけでライトを操作できるようになります。
調光・調色機能

調光機能とは字の如く「光を調節できる機能」のことです。光の色を調節する調光機能と一緒になっている場合もあり、リモコンやスイッチでコントロールができます。暖色系と寒色系を切り替えられるタイプや、中間色であるホワイト系に変えられるものも。利用シーンや気分に合わせてお部屋の雰囲気をデザインできます。
スマートLEDシーリングライトの主な機能
スマート機能を搭載したLEDシーリングライトもあります。スマート機能とはスマートフォンと連携できる機能のこと。Bluetoothでシーリングライトとスマホアプリを連携したり、WiFiを介して他のスマート家電とシーリングライトを連携したりすることもできます。
アプリとの連携機能

スマートLEDシーリングライトには専用のアプリが用意されており、そのアプリとBluetoothやWiFiを通じて連携し、総合的な操作ができます。リモコンはなくしてしまったり、汚してしまったりといったトラブルがありますが、アプリにはそのような心配もありません。スイッチメカニズムに依存する操作の全てをアプリで代行でき、別の部屋からも操作ができます。
スマートリモコンとしての機能

スマート機能を搭載したLEDシーリングライトであれば、アプリと連携してライトの操作をスマホで行えます。アプリによるリモート操作は、物理リモコンよりもより細やかな設定ができる点が特徴です。
例えば物理リモコンの場合、明度や彩度はリモコンボタンで設定されている値にしかコントロールできませんが、アプリリモコンであれば1%刻みで調節できます。もちろん同じメーカーのものであれば、複数のスマートLEDシーリングライトを1つのアプリで一括管理することも可能です。
スマートスピーカー対応機能

スマートLEDシーリングライトを含むスマート家電は、ハブデバイスを利用することでWiFi環境下でAmazon AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーと連携できます。例えばスマートスピーカーに向かって「Alexa、電気をつけて」と話しかけてライトを点灯させるだけでなく「Alexa、読書モードにして」というように、読書モード(明度〇〇、光の色は〇〇)をあらかじめ設定しておき、声で切り替えることも可能です。
シーリングライトと他のライトの使い分け
照明器具にはシーリングライト以外にもペンダントライトやスポットライトなどさまざまな種類があります。ここでは、それぞれの違いと使い分け方法を見ていきましょう。
シーリングライトとペンダントライト

ペンダントライトとは、天井からぶら下げるタイプのライトです。ライトから照射される光と家具までの距離が比較的近くなるため、陰影がはっきりします。また、対象物との距離が近くなるため、シーリングライトよりも光が強いです。ペンダントライトの傘の部分である「シェード」と、シェードとコードを結合させる金具である「ギャラリー」は、ガラスや和紙、真鍮などさまざまな素材があり、デザイン性の高さを追求できるのもポイント。
シーリングライト | ペンダントライト | |
照明の位置 | 高い | 低い |
光の広がり | 均一的に照らす | コントラストを作る |
特徴 | 実用性が高い | デザイン性が高い |
おすすめの設置場所 | リビングや勉強部屋など | ダイニングや書斎など |
シーリングライトとスポットライト

スポットライトとは、狭い範囲を照らす、集光性の高い照明器具のことです。部屋全体を照らすというよりは、サイドテーブルを照らしたり読書灯として使ったり、特定の場所を照らす用途で使われます。
また、照射対象に向けて直接傾けるのではなく、あえて天井に向けて設置し反射させて柔らかい光を作り出す、といった使い方も可能です。壁や天井に埋め込むタイプ、クリップで留めるタイプなど、さまざまなタイプがあり、ダクトレールを使用することで1つの電源で複数のスポットライトを設置できます。
シーリングライト | スポットライト | |
集光性 | 低い | 高い |
照度 | 高い | 低い |
用途 | 部屋全体を照らす | 空間を演出する |
おすすめの設置場所 | リビングや勉強部屋など | 絵画の上、観葉植物の上、作業机など |
シーリングライトとダウンライト
ダウンライトは、天井に穴を開けて埋め込むタイプのライト。照らす対象物との距離がある点ではシーリングライトと似ていますが、埋め込み式のためシーリングライトよりも存在感は小さいです。
光をまんべんなく行き渡らせる「拡散タイプ」と、光を局所的に当てる「集光タイプ」があり、拡散タイプは部屋全体を照らすため陰影が少なく、お子さんのいるご家庭でも使いやすいでしょう。色味に関しては2700Kの電球色から6500Kの昼光色まで用意されています。
シーリングライト | ダウンライト | |
設置工事 | 不要(一部必要) | 必要 |
交換 | 簡単 | 手間がかかる |
メリット | 後付けできる、照明1つで全体を照らせる | 見た目がスッキリする、スポット使いに最適 |
デメリット | ホコリや虫に対して対策が必要 | 設置工事が必要で交換がしにくい |
シーリングライトとフロアライト
フロアライトは、床に置いて使用する照明器具を指します。一般的に支柱は長めに作られておりフロアとの距離が保たれており、部屋全体を照らすというよりは間接照明や部分照明に適しているといえるでしょう。可動式なのでいつでも好きな場所に移動できる点がシーリングライトとは異なります。
フロアライトの形状も、傘のようなシェード型、電球を透過性のある素材で覆ったグローブ型など、さまざま。フロアライトには外観にこだわった商品も多く、インテリアとしての役割も担うことができます。
シーリングライト | フロアライト | |
集光性 | 低い | 高い |
用途 | 部屋全体を照らす | 局所的に照らす |
可動性 | なし | あり |
おすすめの設置場所 | リビングや勉強部屋など | 寝室やソファの横など |
シーリングライトとブラケットライト
ブラケットライトとは、壁に取り付けるタイプの照明器具です。天井に設置するシーリングタイトに対しブラケットライトは壁に設置するため、補助照明として活用できます。壁に取り付けるため、壁掛けの絵画や写真を照らすのにも最適。
光が上からではなく横や下から降り注ぐので、柔らかい光と影を使ったおしゃれな空間を演出できます。工事が不要なコンセントタイプもありますが、埋め込みタイプの場合は配線工事が必要です。
シーリングライト | ブラケットライト | |
設置工事 | 不要(一部必要) | 不要(一部必要) |
集光性 | 低い | 高い |
デザイン性 | △ | ◯ |
おすすめの設置場所 | リビングや勉強部屋など | 玄関、寝室、洗面所など |
シーリングライトとシャンデリア
シャンデリアとは天井に吊り下げて使用する装飾性の高い照明器具です。天井に設置するという点ではシーリングライトと同じですが、シャンデリアの場合は採光機能よりも、室内のインテリアとしての演出機能の方が優先されています。
近年は1万円程度のリーズナブルなシャンデリアもありますが、中には数百万円のものもあるなど価格帯は広いです。また、シャンデリアは灯数が多く、電気代も高めになります。
シーリングライト | シャンデリア | |
デザイン性 | △ | ◯ |
和室への設置 | ◯ | △ |
重さ | 3kg程度 | 5kg以上のものも |
価格 | リーズナブルなものもあり | 高額なものもあり |
SwitcBotシーリングライトとは
スマートホームブランドSwitchBotでは、スマート機能を搭載したシーリングライトを販売しています。SwitchBotのシーリングライトには「SwitchBotシーリングライト」と「SwitchBotシーリングライトプロ」があり、どちらもSwitchBot製品同士を連携できるハブ機能搭載。さらにSwitchBotシーリングライトプロにはスマート機能付きで、エアコンやテレビといったリモコン家電のリモコンを学習することができます。
つまりテレビのリモコンをSwitchBotシーリングライトプロに学習させれば、ライトの枠を超えて、ライトでテレビを操作するなんて近未来的なアクションも可能です。もう少し簡単に解説すると、ライトをSwitchBotに連携した状態でテレビのリモコンをライトに向かってタップし学習させ、ライトにリモコン機能を実装します。これだけでSwitchBotアプリがテレビのリモコンに。また、SwitchBotアプリとAlexaアプリを連携することで、声だけでテレビを操作できます。
まとめ
LEDシーリングライトは近年蛍光灯タイプよりも主流になっており、家電メーカーやインテリアメーカーなどさまざまなメーカーが販売しています。LEDシーリングライトの購入を検討している方は、ライトの性質を表す評価基準やスマート機能についてなど、関連知識を頭に入れておくことが大切。色温度や演色性など基礎知識を知っておくだけで、購入前と購入後のギャップを少しでも埋めることができるでしょう。
SwitchBotシーリングライトは価格と機能性を絶妙なバランスで実現した、SwitchBot渾身の製品。充実の機能をシンプルにまとめているため、スマートホームデバイス初心者の方にもおすすめです。ライトを操作するという毎日のルーティーン、SwitchBotでスマート化して、近未来を感じるワクワク操作に変えてみませんか?

SwitchBot LEDシーリングライト 8畳

SwitchBot LEDシーリングライト 6畳

SwitchBot LEDシーリングライトプロ 8畳

SwitchBot LEDシーリングライトプロ 6畳